ピザ窯を作る(1)

ピザ窯が欲しい、というのは引っ越してきてからの夢だった。
これを実現、、させるのを開始するのに4年を費やしたのは
2つの課題があったからだ。


課題1 燃料の煙
課題2 熱膨張を考慮した窯の構造


課題1 燃料の煙の解決策
DIYピザ窯の燃料は薪と決まっている。
薪を燃やした煙がご近所に行くと消防車を呼ばれても困る。

これについて、
草を燃やすためのプロパンバスバーナの利用を思いついた。
これで窯の内部を加温することにより、
薪の使用は回避できると確信する。


保温のために少量の炭を使うかもしれない。


課題2 熱膨張を考慮した窯の構造の解決策

ピザ窯の作り方については3冊の本を買った。
魅力的な写真が多く掲載された本もあるのだが、
いざ、つくろうとなったら、
窯内部をどんな寸法にすればよいのかすらよくわからない。


それよりなにより、問題なのは熱膨張を考慮していない
窯の構造にある。


ほとんどの窯は熱を入れたら”ボン”と音を出して割れそうである。

キャスターで天井を構成したり、
耐火煉瓦を普通の煉瓦のようにコテコテにセメントを盛って
組み合わせたり、まぁ、手本にしようと思わないのが多い。
こんなことをすると、窯内面とキャスターの外側の温度差で
熱膨張差が発生し、壊れるのだ。


悩んでいたところ、こんなサイトを見つけた。


石釜のつくりかた 簡単アーチ石釜君 の組立 - YouTube



セリ煉瓦をアーチ形にカラ積みする方法である。
セリ煉瓦のカラ積だと、多少煉瓦が動くことができるし、万が一ヒビが入っても
落ちることはない。


どうやってアーチを組むのか、その方法も映っている。
段ボールの型を用い、アーチを組んだ後、外すのだ。
この構造を採用する。


窯の構造および燃料について、みとおしが立ったので、
今年の春、庭にタイルを張る際、窯の台の製作をプロにお願いした。


そして材料をAMAZONやら耐火物煉瓦屋、それにホームセンターでそろえ
息子の夏休みの間に窯を製作完了させようとしたが、
今年の夏は暑すぎ、とても作業する気にはならなかった。
それでも盆休みに2人で煉瓦を2段だけ積んだ。
煉瓦の並びを整えている間にどんどんセメントが硬化し、
作業は困難であった。


時は流れ、すでに11月である。
文化の日の木曜と次の土日と、その間の金曜日に有休をもらい、
耐火煉瓦積みを開始!!




今日は、アーチの一番下の煉瓦だけを耐火断熱キャスターで固めた。




明日、嫁に手伝ってもらい、アーチの部分は完成させる予定である。