宮崎には真空管アンプ愛好会があり、
けっこう熱心な活動を行っておられる。

そして真空管アンプの発表会が年に数回開かれているようだ。

http://www13.plala.or.jp/miyazaki-vtc/


この4月の18日から26日の9日間は
宮崎市の繁華街でJAZZレコードコンサートを開催しておられた。

入魂のアンプ群から日替わりでA5を鳴らす。
私がおじゃました日はKT-88のPPだった。


日替わりの手作りアンプたち。

黒っぽいアンプ2台に挟まれたハンマートーンのトランスを採用した
アンプは45シングルである。
前段とはトランス結合になっている。
トランスはすべてタンゴの新品。

惜しげもなくタムラのトランスを採用したアンプも
数台あった。
悪気があって書くのではないのだが、
トランスは他のアンプからの使い回しのような、
少々やれた外観を持つものが多かった。
同じトランスでいろんな回路を試されたのだと推測する。

広いホールに対応するためかシングルよりPPの出品が多かった。
私が聴いてみたかったのは
上述のオールタンゴトランスの45と、
手前のオールタムラトランスの45トランスドライブ50のモノラルシングルである。

KT-88は
少々大味ではあったものの、A5から放出される音の鮮度は高く、
平均的なJAZZ喫茶で聴く音よりも、かなり高水準であったと思う。
ボサノバのテナーサックスが心地よく響く。

プリアンプはLUXのCL35。
大出力アンプにもかかわらず、アンプからのノイズ、ハムは一切耳に届かなかった。

平日の午後、そしてド田舎、宮崎市
どれだけの真空管アンプ愛好者、レコード愛好者がいるのか?

座席は50席以上あったが、当番であろう2人と観客は私を含め3人ほど。
東京ならどれだけの人数が集まっただろう。惜しくてならない。