先月よりギターを習い始めました。エレキでブルースです。
同時にギターアンプを作り始め、ようやく完成しました。



常々、どこまで安物の部品でアンプを組めるか空想しながら集めた
部品を活用。

次にギターアンプを作る際、
ヒーター電圧を足して100Vになる球を組み合わせようとして、
しょーもないヒータ電圧を持つ真空管をいろいろと集めたのですが、
35Vとか、12.6Vとか、変なヒータ定格電圧を持つ真空管には、
用途として、
たして100Vのヒータ電圧を持つ真空管を組み合わせた時を想定し、
コールドスタート時、温度に依存する抵抗値に起因した
異常なヒータ電圧に耐えられるものと、
たして100Vなんて想定しておらず、
変な電圧は、定格電圧ひとつしか想定していない真空管があるそうです。
今のところ各真空管の用途調査が不足しており、
無難で中途半端な、
同じ変なヒータ電圧を持つ
安物の組合せを選択することになりました。


Power SWだけは1200円の高級品です。
デジットで一目見て衝動買いしてしまいました。
余談ですが、このSW内蔵のLEDの定格電圧は12Vなので、
通常の真空管アンプでは少々使いにくいと思います。
今回、たまたま12V球で行くと決めていたので迷わず購入しました。



ラジオ少年のヒータートランスは裸ですがケーブル引き出しで
感電に対して安全です。
これ以外は、アウトプットトランス(ラジオ少年 RADIO BOYの銘)を含め、
外に出すと端子がむき出しで危険です。



安物な真空管
12SN7GTと、12L6GTです。
ヒータ電圧は12.6Vですから、
ラジオ少年のヒータトランス(700円前後でした。現在HPにありません)6.3Vを2台、
2次側を直列につないで使用しました。



フィールドコイルスピーカーの電源&信号端子は
56のような5本足真空管用ソケットに、ぴったり合いました。



ちなみにこのSPのフィールドコイルの直流抵抗は1KΩあり、リップルフィルタとして
活用します。これをソケットから外し外部スピーカーに切り替える時には、
フィールドコイルを1kΩの抵抗と切り替え、電圧の変動を極力避けます。





外部スピーカー端子も設けました。
上記フィールドコイルSPの実力は未知ですし、
ALTECの8インチに繋いでみたくなるのは必至だからです。



フィールドコイルを切り離し、外部スピーカーを接続する時は、
SW操作でアウトプットトランスの出力を外部に切り替えると同時に
同じSWで電源部に直列に挿入してあるフィールドコイルを
1kΩ抵抗へ切替えます。
さらに緑のLEDを点灯させます。
フィールドコイルSP使用時は青のLEDが点灯します。


引越し前に作って解体した12AX7を使った電圧2段増幅回路では、ゲインが高すぎ
常時、ジーっというノイズがあったり、ボリュームを全開にすると発振するとか、
不安定なところがありました。


今回完成したアンプは、そういった危ういところは無く、
信号ケーブルを引抜いた状態で、
SPに耳を近づけてもハム、ノイズは一切聞こえません。


12SN7は、12AX7よりゲインが低くいですし、
出力管は三極管接続です。
ギターアンプで出力管は五極管接続で使われる事が多いので、
どれもこれもゲイン不足の要因になっています。


電圧増幅部は2段+non-NFBで、なんとかゲインは足りるかと思ったのですが、
シングルコイルではもちろん、ハムバッカーでも
12L6GTを振り切るためのゲインとしては不足しています。


まぁ、今後、エフェクターを作る(引越し前に中断してるのがあります)ので、
後々ゲイン不足は解決すると思います。

最後にこのフィールドコイル楕円スピーカー。
裸でならすと振幅が大きく、キャビネットに入れてやると結構低音から高音まで
優等生的な音がでるのかもしれません。