ピザ窯を作る(3)

まだ完成とはいかないが、火を入れてみた。


天板は防水セメントで打つ。
防水セメントの裏側が断熱層からの熱伝達で高い温度になってしまったら
セメント表面側と裏側の温度差で防水セメントが割れてしまうかもしれない。


そこで現状の断熱キャスターの表面がどれだけ温度が上がるのか
窯の外皮表面温度確認するのと
もうひとつ肝心かなめの、炉内燃焼状況確認のための火入れである。



まずは計画どおり、ガスバーナで炉内を加温した。
ところが、窯の中の温度は145℃くらいから上がる気配がない。


窯の奥が行き止まりなので、バーナの勢いを増しても奥まで浸透している感じがしない。
奥に溜まった空気がクッションになって火炎が跳ね返されている感じ。


そこでバーナ本体を窯の中深く入れていくと、バーナの燃焼空気は、
ノズル近辺からボンベからのLPガスの勢いによる霧吹き効果で
供給される構造になっているため、
燃焼ガスを燃焼空気として吸い込んでしまい、
十分な酸素がガスに供給されず、失火してしまう。

そこで加温の方法を変更し、試しに、炭を入れて加温していみた。




うーん、やはり、なかなか温度は上がらない。




問題は燃焼空気の供給不足なんだから、そりゃそうか。


そこで、
ドライヤー登場!!


ドライヤーをセンターではなく左隅方向へ向けて配置し、
炉内で時計回りに空気を回して右端から
燃焼ガスを吐き出させる事を意図している。



170℃くらいにはなった。
とりあえずピザを1枚焼いてみた!!!


温度が足りないのか、カリッとは焼けない。
フチに焦げ目がつくのは、炭に直接当たるから。
でも、表面にも一部焦げ目が付いたし、初めてとしては上出来ではないだろうか。


結局、
温度が上がらない理由は、自然対流で内部の空気が
うまく入れ替わっていない事である。


フレッシュな空気が十分に入ってこないので燃焼量が少なく、
放熱に打ち勝って温度上昇できない。


キャスターを割って煙突つけるかなぁ。
そうするか。