LCRイコライザ

イコライザの製作についてはここ半年ほどずーっと考えている。インダクターは半年前に入手して
机の上に置きっ放し。年末にはハイμの双三極管5691もebayした。
正月に間に合うようチョークコイルも買った。


しかし回路図が頭の中で定まらない。


せっかくの正月休みなので頭の中からPC上に回路図を放り出してみた。

 本来はこの正月に製作するつもりが・・・・
 本棚の製作と新PCの組み立てで終わっちゃったよ(泣
 夜警もあったし、年賀状作りも大変だった・・・

話がそれたが、上の回路を簡単に解説すると、
MCカートリッジからの信号は1段目のトランスで約10〜40倍昇圧され、
1段目の5691で70倍増幅される。

2段目のトランスは1段目の5691の出力信号をLCR回路に渡すのに
インピーダンスを17kΩから600Ωに落とす役割をしている。
ここで1/5倍に電圧降下させてしまう。
世間で見かけるLCR用のインダクターはin,out両側が大抵600Ωに設計されていて、
マッチングを取る必要があるのだ。

さて、信号がこのLCR回路をくぐった後、


もう一度2段目の5691で増幅する(双三極管なので1段目と2段目の5691は1本で済む)が、
今度はEQアンプ出力としてインピを600Ωとするために
出力トランスで再び1/5倍の電圧降下させている。


上げたり下げたりで、2つのトランスだけで回路全体の電圧を1/25に降下させている計算になる。
この非効率性が気に入らなかった。


LCR回路(上図中、2段目のトランスと2段目真空管の間の部分の回路)はインダクターを買ったショップの
サイトからpdfファイルでDownLoadしたもの。
そのpdfファイルをよく見渡すとプリアンプの参考回路が載っていた。
上記の私の回路とは違い、入力信号は真空管でまずは2段増幅してから
LCRに通し、そのままバッファアンプに信号を渡すようになっている。
なぜこれに気づかなかったか・・・・・これならトランスによる電圧降下は
1回しか発生しない。大慌てで回路を修正してみた。


この回路では2段目のトランスはいわゆるインターステージトランス(段間トランス)
であり、巻線比1:2のトランスを使えば電圧降下どころか2倍のゲインを得ることが可能になる。


しかし逆にこの回路だと2000倍以上のゲインになって多すぎないかとか、LCRで幾ら電圧は減衰するのかが
そもそもサッパリ私には解らないとか、不安がある。
V=IRのみでアンプを設計する私の浅知恵、浅知識では判断できないのである。
5691でゲインがありすぎたらc3g(3結)にしてμを40に落せば良いか。