JAZZ&珈琲 いとう

竹田から1時間はかかっただろうか。
目的地に到達した。

ご主人によると、宣伝する気は全くないということ、
ご主人と1対1でずーっとお話をうかがったので
写真を撮らせてください、というのも厚かましいので言えず、
このお店、というより秘密基地の写真は撮らず仕舞である。

ビジュアルは佐伯市の公式HPを参照いただきたい。

郵便局に勤務され、ご定年を迎える機会にこのお店、というか
お住まいを建築されたらしい。
とんでもない、と、あえて言わせていただくが、山の中で、
家までの道も新たに切り開いたとの事。


オーディオルーム(喫茶室?)にはJBL4343とDIATONEのモニタースピーカー2S305があり、
今回は2S305が鳴っていた。


解放された縁側から涼しい風が吹き込む。
部屋は30畳ほどあるんだろうか・・・・


ドライブするアンプは香音の丘に続いて300Bであり、
違いはシングルではなくP.P.でタンゴの段間トランスでドライブされていた。


これ以外のトランスはチョークを含めタムラ。
他に211Bシングルも鎮座していた。


音源はCD。レコードはCDより劣るとの事だ。
プリアンプはクリスキットを使用されている。
入力のセレクターにCDplayerの文字が見え、
これは私のには刻まれていなかった。私のより新しいバージョンなんだろう。

お部屋あるアップライトピアノに白字で数多くのサインがされており
どこかのライブハウスからのもらい物?と伺ったところ、
大分でJAZZのコンサートをプロデュースする方のご紹介で
有名なミュージシャンのライブを
なんと、このお店で何度も開催されており、
ライブ時に撮影した写真を見せていただいた。
菅野邦彦をはじめ多くの有名どころが来られている。


こんな田舎(失礼)でほんとうに?である。


肝心の音だが、大きなバスレフポートのせいか、重低音は空振りしているが
立ち上がりのシャープな音であった。


別府のほか、大分には数人オーディオ仲間がおられるようで
うらやましい限りだ。
さらに東京にお住まいのお嬢さんが秋葉原でアンプの部品を調達して送ってくれるらしい。
恵まれた人生、恵まれた老後、というところか。


抹茶茶碗でコーヒーと奥様手作りのクッキーをいただき、
2時間ほどでお暇した。

すがすがしい、息のしやすい空間だった。

但馬屋茶房だんだん

入場券売り場に戻り竹田市内のランチどころを紹介するパンフをもらい、
但馬屋茶房だんだんに目を付けた。

城跡の駐車場から10分以内で到着。

120年前の建物のくぐり戸から入ると

薄暗い落ち着いた雰囲気。店の間に鎮座するスピーカー。


ほっほー
こんなものを期待した訳ではなかった。
古楽器を用いた音楽が静かに流れる。


それより、驚いたのは、

新藤ラボのオールWestern球の300Bシングル。
トランスは菅野か?、モノラル構成である。



説明は不要だろう・・・・


もっともこれらが鳴るかどうかは不明。
このお店に来た目的は、

ランチだったので。

九州旅行2018(2日目)

大分2日目の私の目的は、佐伯市にあるJAZZ喫茶である。
途中、嫁の機嫌取りのためにお約束の温泉である。

長湯温泉。別名ラムネ温泉。

私は温泉に興味はないので、温泉関係の写真はない。

それでも、佐伯のお店と約束した時間にちょっと早く着き過ぎそうなので
竹田に寄り道した。

まずは岡城址。二の丸跡にある滝廉太郎像。


この城跡は巨大で、よくもまぁこんな辺鄙なところにこれだけの規模のお城(石垣)を
造ったものだとつくづく感心させられた。

香音の丘は閉店していた!!

JALのマイルが有効期限切れを起こそうとしているので航空券に換え
嫁と二泊三日で大分旅行に出かけた。


初日、空港から小鹿田焼きの里を目指し
途中で食事、



買い物

そして、嫁を日帰りの温泉施設にぶち込んで(写真なし)、
やっとJAZZ喫茶訪問=私の時間、である。


温泉から10分ほどで、香音の丘、があった形跡がある建物に到着、しかし、玄関は閉っている。
しまった!!


いや、食べログの情報では今日は営業日だし。。。しかし、
今日は、というより、しばらく開いた形跡がない。
ダメ元で隣のブティックへお邪魔し、”香音の丘”の様子をうかがった。


どうやら、”香音の丘”のマスターの奥様のようで、
「隣は私のアトリエになってるの。自宅のギャラリーでやってるから案内してあげる
自宅のギャラリーは天井が高くて音がここより良いの」と、ご自宅へ案内してくださることになった。


わざわざクルマで先導してくださり、10分ほどで、ご自宅に到着、
ご主人がギャラリー玄関で出迎えて下さった。
奥様は車からお降りになる事もなく、ブティックへ。誠に申し訳ございません。


ここから先は、ご主人と2人でお話をうかがう事ができ、いろいろとご親切に
アイドラードライブのメンテのお話など、貴重な情報を頂戴できた。
写真を撮らせてくださいと申し上げるのも厚かましく、残念ながらビジュアル情報はない。


もしご興味があればJazz工房Nishimuraのブログをごらんいただきたい。

このブログには、
アンプやスピーカーが写っている。


音の出口から上流にさかのぼると、
スピーカーはA5にツィータを追加したもの。これは変わりなし。
でも、他に4530もある。


メインアンプは300Bシングル。出力トランスはタムラ、入力、段間は菅野、そしてドライバーは6V6でメタル管だった。
これではゲインが足りない。


プリアンプは軍用を改造して、外観と中身は全く別物だそうで、
イコライザーはLCR、ターンオーバー、ロールオフがそれぞれ切り替えられる自作品。
イコライザーは3段増幅でないと無理、との事、私も最近経験した。
しかもメインアンプのドライバーが6V6だと、それでもゲインが足らないから、
プリアンプが必要になる。


これらのアンプ、
中身を拝見したいものだ。が、言い出す勇気はなかった。


プレーヤーは5Vスイッチング電源を用いた直流モータで
アイドラーを駆動し、ターンテーブルの外側から回す全くの自作品。


トーンアームはGrayのダイナミックバランス型3台、
アルミ、マグネシウム、アルミ削り出し無塗装のプロトタイプの3種であった。


3g以上針圧をかけるトーンアームには丸断面の金属製ではダメで
断面の大きいものが良いとの事。


MCヘッドトランスは菅野、UTC、タムラが並んでいた。


ステレオ盤ではソニーロリンズ、モノラルでクラシックを聴かせていただいた。
A5から大味な音を出す店が多いが、ここのは上品で柔らかい音。


この空間はお店なのか、プライベートな空間なのかおうかがいすると、
中古レコード、CDを販売されているとの事。
購入するとコーヒーがいただけるので、
LPを2枚とコーヒーを頂戴し、、、ていると、


嫁から風呂から出たとLINEが入ったので後ろ髪を引かれる思いでギャラリーを後にしたのだった。

 ステレオ‐モノラル変換MCヘッドトランス付CR型EQ

結局、所長殿ご教授いただいたとおりの対策によって、テスターのDCレンジでの振れはなくなった。
モーターボーティング対策は成功したという事か。


回路はこんな感じ。



600Ωトランス入力 56 - 45 2段増幅のメインアンプと
ターンテーブルにつないでみると、
New Golden 8から
ブーンとかジーとかいうノイズが出る。


立体配線も多いし、仕方ないか。


レコードを聴いてみる。
ビルエバンスやレイブライアントを聴くとなかなか良い。
ライブの熱気が伝わってきた。

でも、”風”や中島みゆきはダメだ。
音源の良し悪しがはっきり出るのだろう。


一通り聴いて、イコライザーのシャーシにつないだアースは
もはや不要になった外付けMCヘッドトランスからのアースで、
ターンテーブルとのアースが全く取れていないのに気付いた。


そこで、両端ワニ口のケーブルをトーンアームの付け根とイコライザーのシャーシに噛ませると
ハムもジーも収まった。交流点火の45のハムに埋もれて判らないレベル。


ゲインもようやく十分となり、まぁまぁ実用になるphono EQができた。
LCR-EQをはやく試したいが、外気温が低く、風も強いので組立前の塗装ができそうにない。


ダメ元でやってみたCR型EQの2段増幅から3段増幅への改造
それと600Ω(150‐150 split)-60kΩ入力トランス(今回はTRIAD製)を使った
ステレオ‐モノラル変換MCヘッドトランスはなかなか良いのではないか?

6N1Pで2段増幅、出力をパワーアンプ側で12.5K-12.5K:100kで受けた時と比較して


ゲインが増えた事が幸いしたのか、何が幸いしたのか判らないのだが、
音の陰影、強弱がはっきりし、全体的に力強くなった。


でも外見がひどい有様だし、中身もちょっと、いや、かなり・・・・

ステレオ‐モノラル変換MCヘッドトランス付CR型EQ


外は寒い。ガレージも寒い。だから屋内で何かできないか考えた。


ゲイン不足の6N1P2本でこしらえたステレオ構成のCRイコライザーはもう使わないだろう。
これにMCヘッドトランスを付けて同時にモノラル変換し、増幅を2段から3段構成にしてゲインを上げよう。


それなら塗装は要らないし、シャーシの追加工も最小限で済む。



考えた回路が下図である。

1段目、2段目とその間のEQ部はVALVES' WORLDさんの
6DJ8を使用した回路を参考にしている。しかし6DJ8ではハウリングのような症状が出て
6N1PEVに交換し、プレート負荷抵抗を少し大きくしたものである。


これに追加するのは、
MCヘッドトランスがTRIADのA12J(150Ω-150Ω/60kΩ)、3段目に増設する真空管は愛するc3g、
ライン出力はタムラのA875とする。


上図にも、下の写真にも出てこないが、
出力トランスのOUTPUT側にLangevinの600Ωアッテネータを奢った。


作業内容
上述の通り、各段をL,Rに分けた6N1PEV2本で増幅していたが、
ヘッドトランスでモノラル化することにより、
1段目、2段目の真空管を1段目の1本に集中させる。


まずは2段目の真空管と、方チャンネル分のEQユニットを外す。



そんなこんなで出来上がった。



右半分は賑やかだが、真ん中にビスの頭もなく、
左側にビスばかりがたくさん並ぶのは、


電源トランスおよびチョークコイルが内蔵専用の安物で、
しかもショートリングなど漏洩磁束対策がないから
これらがEQ回路に悪影響を及ぼさないよう、左に集中させ、
右側と十分距離をとるために真ん中あたりにはなにもない構成なのだ。


なんとか元の2段目の真空管の跡にc3gを押し込めたかったが、
センター穴が無いとホールソーが使えないので
ドリルで細かく行こうとしたのだが、途中で挫折した。

結果は?
それで・・・・・
結論は失敗である。


シャーシ加工もそうだが、製作そのものが失敗(泣


配線を終え、1段目のグリッドをワニグチでアースとショートさせて、
各段のプレート電圧をテスターのDCモードで確認すると、
どの段でも針がゆっくり振れる。


入力がないのにここで針が振れるのは困るぅ〜〜〜〜


どの段が問題なのか、プレート電源を上流から1つずつ順番に外しながら探っていくと、1段目のプレート電源を外すと、
2段目、増設した3段目のc3gのプレート電圧に振れが出なくなる。



1段目とその後ろのEQユニットが怪しいのだが、改造前は全く問題なく動いていたのだ。



原因は、片CH分残したEQユニットから、本来最短で2本目の真空管のグリッドに入る信号を、
元の1段目の真空管のグリッドへ長く配線を伸ばした事にあると思う。


今回の改造で、どうしてもここが長くなってしまう。


この線を同軸ケーブルにしてみたが、だめだった。(判りにくいが下の写真真ん中付近水平方向)


EQユニットやB電源を解体して、配線を最短に最適化するしかなさそう。